出産の記録

妊娠

出産の記録を書き留めておこうと思う

１／５　４０w２d

５：００　

鮮血のおしるし。生理痛の様な痛みも。あーいよいよきたかぁと思う。

午後には検診。体重は前回検診時と同じ。
結局トータルで１２キロも増えてしまった。

先生に「予想通り予定日超えたね」と言われ内診で子宮口を刺激される。子宮口は４センチ。NSTの波形を見ていた助産婦さんが「今日かも知れないね、この張り方みてると」と言うが自分ではあまり実感なし。陣痛がこなければ陣痛誘発剤を使っての出産のため明日入院予定。

１９：００　

なんとなくお腹が痛くなってきた。
夕飯の仕度を点線顔にお願いする。鍋焼きうどん、エビ天入りをリクエストしたら買い物してすぐに帰って来てくれた。
本格的に陣痛だわ、これ。まだ全然動けるし食欲もあり作ってくれた鍋焼きうどんを沢山食べた。とても美味しかった。

２１：００　

初産だし前駆陣痛かもしれないしと思う反面、陣痛だと確信して準備、覚悟をし始める。お風呂にゆっくりつかり、休めるうちは休んでおこうと思って寝る。

２３：００　

寝ていられないくらいの痛みになって来た。陣痛の間隔を計ると７〜８分くらいだけどバラツキあり。もう少し我慢出来る。だんだん深呼吸して痛み逃しをしないと辛くなる。


１／６　４０w３d

１：００　

間隔は３〜４分くらいだったけど６〜７分になる事もあり。でも病院に行って「まだですね」と言われて帰されるのは嫌だったのでギリギリまで我慢する。

１：４０　

もう朝まで待てないし、歩けるうちに病院に行った方がいいねと点線顔と話し合い、５分間隔である事を電話で病院に告げて向かう。いよいよだなぁと思う気持ちと、辛いなぁ頑張れるかなぁという気持ちで車に乗る。

２：１０　

病院到着、出産部という病棟まで歩いて行く。休み休みでないとしんどい。以前両親教室で見学した場所に自分がいる不思議。私の他には妊婦さんはいなかった様で、それを知ってほっとした。

２：３０　

内診、子宮口は４センチと変わらず。でも陣痛の間隔は４分間隔。入院して子宮口が開くのを待ちましょうと。着替えをしてNSTモニターをつける。徐々に痛みが我慢し難くなってくる。妹から「陣痛の時は目を開けて深呼吸するんだよ」と言われていたのでひたすら深呼吸をする。右向きから体勢を変えられない。点線顔はそばで付き添ってくれたが痛がる私を前に何をしたらいいのかわからなかった様子。


このあたりから時間をよく覚えていない


二回目の内診で５センチになったと。まだ？と思うが助産師さんの「順調に赤ちゃん出てくる準備してますからね」の声かけに前向きになる。

深呼吸さえも上手くできなくなって、うめき声に。モニターの赤ちゃんの心音が大きくなると陣痛が来るので、心音が怖くなる。陣痛の波間にぐったりと眠る。


腰の激痛、湯たんぽを当ててもらい腰をさすってもらった。とまどいながらも助産師さんに促されて点線顔は私の腰をさすってくれた。嬉しかったし、痛みが和らいだ。


部屋の外がうっすら明るくなって来た頃、内診。この内診がたまらなく不快で痛くて嫌だった。体勢を整えるにも陣痛の合間を見てだし、勝手に体が震えて叫んでしまう。８センチまで開いたと。モウロウとしながら「あと２センチ」と思うが痛みで上手く呼吸ができなくなる。呼吸法を助産師さんにリードしてもらう。


次の内診の時に破水。子宮口も１０センチになった。立ち会いは出来ない病院なので、車いすに乗って点線顔に「頑張る・・・」と伝え分娩室へ入った。ここから気持ちが前向きになった。後少し、ここまできたら３０分で終わる（勝手に３０分で出てくると思い込んでいた）赤ちゃんに会える！と思った。


いきみの途中で赤ちゃんの心音が低下するのがわかり「深呼吸してあかちゃんに酸素を一杯送ってあげましょう」と言われて、呼吸のリードにあわせてひたすら深呼吸、いきみを繰り返す。人生でこんなに全身に力を入れていきんだ事はない！！自分ってこんな力あるの？頭が見えて来た、と言われ最後の力を振り絞って息む。目の前がなんだか霞んでくる。上手、上手と声をかけられ最後のいきみで赤ちゃんが出て来た。


顔がすぐ見えた。思っていたよりも小さな産声だったけどちゃんと泣いていた。あなただったんだね、お腹にいたのは。
出て来てくれてよかったー、終わってよかったーと思った。

AM 7:57 誕生
体重３２４８g、身長５１㎝、頭囲３３㎝、胸囲３１㎝　


破水したときに、赤ちゃんに心配な徴候があったのでNICUの先生に診察してもらいますね、と言われて不安だったが分娩台横のコットで診察をしているのが解り心配ないとの事で安心した。

産まれてから１時間くらい経過して、すべての処置が終わりカンガルケアーで抱っこさせてもらう。涙がにじむ。
点線顔もやっと分娩室に通されて対面。お疲れさま、と声をかけてもらう。あまりの小ささに驚いていた。
あんなに苦しくて辛い陣痛だったけど、産まれて来たら本当に忘れ行くものだ。



なんというか、我が子の出産の記録なのにふさわしい気の利いた事も書けないのだけど、妊娠、出産を通して点線顔との夫婦の絆も深まったし、なによりも命がけで産んだ自分の分身、子供の絶対的な存在はこれからの自分の人生で唯一無二のものになるんだろうなぁ。


これからが本格的な育児の始まりで、ひと息つく暇もないのだろうけどこうして振り返って記録出来た事を周りのみんなに感謝して。頑張ろうね。